なぜ福利厚生として確定拠出年金は効果的なのか

今後、より少子高齢化が進み、働き手が減る中で、優秀な人材を確保していくためには、福利厚生を充実させておくことは、経営課題の1つになってくると思います。

企業型確定拠出年金の導入は、ライフプラン支援につながります。

複利厚生の充実という面で、

  • ①選択制であること
  • ②口座管理料は、企業負担のため無料
  • ③投資教育の機会

の3つのメリットがあります。

①選択制であること

選択制プラン

企業型確定拠出年金のいいところは、自分のお給料からいくら拠出するかを社員自ら決定することができます。

「私は、企業型確定拠出年金を利用しません」という選択もOKということです。

あと2~3年で退職する人、家計負担が大きい時期の人などは、企業型確定拠出年金は利用せず、お給料で受け取る選択ができます。

②口座管理料は、企業負担のため無料

個人型確定拠出年金(以下iDeCo)をやっている人は、毎月の掛け金から口座管理手数料が引かれているのをご存じでしょうか。

iDeCoは、口座管理料が自己負担になりますが、企業型なら口座管理料は、企業負担のため無料になります。iDeCoの手数料は、金融機関によって異なりますが、ネット証券のような安い金融機関でも年間数千円はかかります。

なので、掛け金は全て運用に回すことができます。

社員の中で、すでにiDeCoをやっている人は、企業型に移換手続きすることも可能です。iDeCoから移換手続きをする際に手数料が数千円かかりますが、それを支払ってでも企業型に切り替えて、それ以降の口座管理手数料を会社に払ってもらった方がお得です。

iDeCoの数千円×数年間の口座管理料が無料になるメリットはとても大きいです。

③投資教育の機会を獲得

ローム浜松 投資教育

企業型確定拠出年金を導入した企業は、社員に対し投資教育をする努力義務があります。

確定拠出年金を運用するのは、社員自らです。金融や投資に関する知識がないまま投資や資産運用をはじめてもうまくいきません。

自分自身で足を運び、マネーセミナーに足を運ぶのはハードルが高いです。セミナーや著書を購入するにしても、何を手にしたらいいかわからないと言う声もよく聞きます。

会社が「継続的な投資教育」として、定期的にお金や資産運用に関する勉強の機会を提供してくれるのは、社員にとってはまたのないチャンスじゃないでしょうか。

なぜ福利厚生として確定拠出年金は効果的なのか まとめ

さすけん

1年に一度、企業型確定拠出年金を通して学ぶ機会があるなんていい会社だな。手数料が無料なのもいいな。

FP 祖父江仁美

法改正によって、企業型確定拠出年金は益々注目されますよ。

企業型確定拠出年金の導入は、他の退職金制度と比べても福利厚生が充実しているのがわかります。せっかく社員のために導入するなら、企業の思いが社員に伝わるものがいいですよね。

少ないコストで、大きな企業の武器となる企業型確定拠出年金。

なぜ福利厚生として確定拠出年金は効果的なのか書きました。最後までお読みいただきありがとうございました。