老後資金が100万円減る?国民年金の納付期間延長
年金制度は、
5年に一度、健康診断があります。
健康診断(財政検証)といって、
厚生労働法の社会保障審議会 年金部会
という機関が、
制度を維持できるか
将来に不安はないかを検証します。
5年に一度、
財政検証しているにも関わらず、
TV等のメディアは、
国民の興味を示すことしか報道しないです。
なので、国民の大半の
社会保険のイメージは、こう。
▼
保険料の負担が増えても受け取れない。
年金制度は、
成り立たないかもしれない。
のような勘違いをして、
正しい判断ができない人が増えています。
国民年金の保険料納付期間の延長
もその1つです。
今日のブログは、
老後資金が100万円減る?国民年金の納付期間延長
について。
子どもに伝えたいお金の話
こんにちは。
小さな会社を専門に、
企業型確定拠出年金の導入や投資教育を行う
ファイナンシャルプランナーの祖父江 仁美です。
このブログは、
専門用語だけでフリーズしちゃいそうな
「金融経済」と「年金」について
小学生でもわかる言葉で解説しています。
老後資金が100万円減る?国民年金の納付期間延長
2023年1月7日(土)No.69
日本マクドナルドが、
今月から店頭で販売する商品の8割を
値上げすることに。
ハンバーガーが、
150円から170円に。
ビックマックが、
410円から450円に。
ファストフードも値段が高くなるなら、
食べる気がなくなります..涙
インフレにより
支払うものが、増えていきますね。
社会保険や控除を活用したり、
投資をしながら、資産を守っていく計画も必要です。
国民年金も20歳~60歳の40年間、
将来の老後生活に備えて、納付します。
保険料は、1年に一度見直されます。
2005年の国民年金が、
13,580円でしたが、
次世代育成のために、
産前産後の免除などがはじまり、
保険料が、
徐々に高くなっていますね。
2021年の国民年金が、
16,610円です。
この年金制度が、
制度を維持できるか、将来に不安はないかを検証します。
2024年の検証内容は、3つで、
- 国民年金の保険料納付期間の延長
- 厚生年金の適用拡大
- 基礎年金の給付調整期間の短縮
の年金改正案を検討します。
国民年金の保険料納付期間の延長は、
20歳~60歳まで納付だったものを
65歳までの45年間に延長するというもの。
5年間多く支払うの?怒
と負担が増えるイメージですが、
これは、事実を切り取った部分です。
令和の時代、
60代は、ほとんど働いています。
▼
なので、60歳以降も
保険料を払っている人がほとんどです。
その保険料は、厚生年金!
60歳~65歳で納めている厚生年金は、
厚生年金額は増えますが、
国民年金(基礎年金部分)は、
一部の例外を除くと増えることはありませんでした。
でも、今回の改正案が通れば、
65歳まで国民年金を納めることになるので、
基礎年金額があがります。
約5年、多く納めることになるので、
60歳以降働く会社員は、年金が増えることになります。
でも、60歳以降も保険料を支払うとなると
働かないといけないのでは?
という疑問があると思いますが、
収入がない人は、
免除申請
すれば、
保険料を納める必要はありません。
今、国民年金保険料が、
年額20万前後なので、5年間で約100万円。
100万円分の保険料を納付することで、
65歳からの基礎年金が増えます。
納めないと年金が100万円減るわけではありません。
納付した人が、
その分多く給付されるだけの話です。
あと私のような
自営業者(フリーランス)であれば、
保険料の納付期間が増えるので、
将来の年金が増えます。
会社員、公務員と比べて
年金額が少ない自営業者にとっては、
メリットの大きい法改正です。
本日のまとめ
60歳以降も厚生年金(国民年金も一緒に)を
支払っている人が多いし、法改正しても大きな問題はなし。
自営業者にとっては、
保険料納付期間の延長は、メリットの大きな法改正。
会社員の人は、
国民年金を支払っているという
感覚がないです。
厚生年金は、国民年金も合わせて
支払っているんですよ。
最後までお読みいただき、感謝しています。
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